“南京虫”とは?退治や駆除は困難!:海外安宿の注意点
タイのクラビにて。とあるホテルで泊まったときのこと。
就寝中、夜中の3時くらいだったと思うんですが、急に目が覚めて。妙に体が痒い。とにかく痒い。
最初は、モスキート、『蚊に刺されたかな』と思っていたのですが、どうやらその比ではない。刺された箇所が、蜂に刺されたように、ぼっこりと膨れている。
これはもしやと思って、敷布団をまじまじと調査すると――。
いた。小さな虫が。恐る恐るつぶしてみれば、血が噴出。
この虫、俗に“南京虫”と云う。(“トコジラミ”と呼ばれることもある)
海外の安宿に泊まる際には、じゅうぶんに注意せねばならない虫である。
“南京虫”に気をつけろッ!
「南京虫って、一体どういった虫?」
ややグロいので、見たい人だけどうぞ↓Google画像検索。
海外の安宿のベッドには、こういった、非常に厄介な虫がいる。
それは蚊に刺されるよりも、ずっと痒く、腫れも大きく、そして長引く――。
また、簡易的な“虫さされ予防スプレー”では、あまり効果がない。
南京虫の場合、特徴としては、“刺されてすぐに痒くなる”、というわけではない。翌日になって、痒みがおとずれ、時間とともにその痒みが増す。気づけば、全身いたるところが腫れている。
では、南京虫への対処方法や注意点などを、いくつか記しておきます。
「ホテルを変える」――退治や駆除は難しい
まず、これが尤も重要である。
泊まる前にベットを確認し、南京虫がいたら、そのホテルはやめておこう。特に安宿の場合は、衛生面が行き届いていないことがあるので、要観察。
ゴキブリではないが、“一匹いれば数十匹いる”と考えてよい。一匹退治しただけで満足してはいけない。一晩で南京虫を退治・駆除するのは、不可能だと考えたほうがいい。
つまり、闘ってどうにかなる相手ではない。回避するのが一番である。
また、「宿泊代が安いから仕方ない」といって我慢するには代償が大きすぎる。その夜は寝れないし、翌日にも影響が出る。避けられるなら避けるべきだろうと思う。
寝る前に、蒲団を注意深く見よ。
「もうチェックインしてしまった」あるいは「ホテルが他に見つからなかった」等の場合。
重いバックパックなどを背負って旅をしていると、すぐにでも寝てしまいたいものであるが、寝る前に一度、虫がいないか蒲団を観察しよう。
といっても、発見したところで対処のしようがない。そこら中に隠れていて、湧いて出てくるからだ。
ベッドを見て、一見どこにもいないと思っても、南京虫は、夜、暗闇になると活動を始める(明るいうちは身を潜めている)。
退治や駆除することで「どうにかそのベッドで一晩を乗り越えようと」するのは、かなりしんどいと思う。
私なら、そのベッドで寝ることは避ける。もし、シングルなど他にキレイな部屋があって、変更がきくなら変えてもらう。それが無理なら、廊下にでも出て、体育座りで仮眠をするか、徹夜で過ごす。
これは蜂に刺されるに等しい。噛まれる箇所によっては、相当面倒なことにもなる。単なる虫だと思っていると、あとで痛い目を見る。
南京虫を“持ち帰らない”ようにする。
南京虫のいるホテルで一泊過ごした場合――。
絶対に注意したいのが、服やカバンなどに南京虫が付いていないか確認し、持ち帰らないようにすること。
このあたりも、蚊とは異なる点であり、南京虫やシラミと呼ばれる虫は、しがみつくように衣類にくっついている。下手すりゃ、ずっとついてくる。
ホテルを出る前には、必ず、服やカバンの裏表に南京虫がいないチェックしておこう。また、できるならシャワーを浴びておくことをおすすめする。
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南京虫だって悪気があるわけではない。が、できれば、遭遇したくないものです。
安宿のベッドには要注意。
良い旅を!ではまた!