ダナン観光名所『ドラゴン橋』の良さについて熱く語る@ベトナム
ベトナム、「ダナン観光」。
すっかりハマって、虜になった観光スポットがあります。
それはダナンのハン川に架かる橋――『ドラゴン橋』です。
- Googleマップ:ドラゴン橋(Cầu Rồng)(英:Dragon River Bridge)
「全長666m」「幅37.5m」「重量最大1000トン」「6車線」というドラゴン橋は、ギネスブックに申請もされているほどで、総工費はなんと8800万ドル、約90億円。観光名所となっている。
ダナン解放38周年として、2013年3月29日に開通。
設計は米国の設計事務所(ルイス・バーガー・グループ)が手がけ、竜のイメージは、1010年にハノイ入りした皇帝、李太祖が「空に昇る金色の竜を見た」という伝説にちなんでいる。
夜になると、1万5000個ものLEDによって、赤、青、緑…などカラフルに移り変わり、ライトアップされる。
また、毎週土日(20:45~21:15)になると、竜の口から「炎や水蒸気を噴き出す」というイベントもある。
――さて、情報はこれくらいにして、そろそろ本題に。
『私がこの橋のどこにハマったか?』、書きたいと思います。
ダナン観光名所『ドラゴン橋』の良さについて語る
外から眺めるだけでなく、実際に渡らないと、この良さはわからない。ちなみに私は666mを3往復しました。
“曲線”を味わう
曲線を味わう。
実にシンプルな「曲線」なのですが、それを図ではなく、巨大な“実物”として眺めるということ。
これは算数の時間ではない。黒板に書かれた曲線を見ているのではない。確かに、遠くから眺めると、それは単なる曲がった「線」でしかない。が、それを下から立体的に眺めることで、その曲線に“存在感”がでてくる。――曲線を味わう。
また、橋のアーチ、その上に更に竜がアーチを描いている。つまり、“二重”のアーチにになっている。これもまた面白い。
“単色”であることの意義
シンプルな黄色。他の色が使われていない、“単色”。
「グラデーションなどがあったほうが、もっと見栄えがよくなるのではないか?」と最初は思った。
が、実際に橋を渡ってみて、“単色”の黄であることの意義を知る。これは「空の青さ」と対になっている。空が青ければ青いほど、つまり、空が美しい単色の青に近づくとき、「単色(青)×単色(黄)」の対関係ができあがる。晴れやかな気持ちにさせてくれる、実に見事な組み合わせだと思った。
また、後述するが、夜のライトアップにかなりのこだわりがあって、それを最大に活かすために単色の黄にしたのではないかと思われる。
“細部”への視野、真摯な設計
まず、上記画像の橋の歩道を見ていただきたいのですが。
竜の動きを真似て、“ぐねぐね”とさせている。こんなところは、真っ直ぐでいい。誰もそこまで求めていないし、こんなことをしても誰も褒めてくれないだろう。――しかし、「何かもう一つ工夫はないか?」という姿勢。細部をみる視野。ありがとうと言いたい。
さらにもう一点――。上記画像参照、
竜を橋の下へともぐらせている(貫通させている)。このへんもきっちりしている。適当に作っていない。設計した「ルイス・バーガー・グループ」、素晴らしい。
“夜の表情”、こだわりのライトアップ
ライトアップに関しても、かなりこだわっている。
たくさんのLEDを備え、豊富なカラーバリエーションは見応えがあった。また、今回訪れたのは平日だったため、「火を噴く」アトラクションは見れなかったが、土日の夜はかなりの観光客が集まるそうだ。
◆ ◆ ◆
『ドラゴン橋』――正直、私は夜よりも昼のほうが良かった。なぜなら、昼のほうが明るく、曲線や空との対関係を十分に味わえるからだ。
ドラゴン橋といえば「火を噴く」アトラクションで有名であるが、今回、私が惹かれたのは全然そこではなかった。
“平日の昼でも楽しめる、むしろ昼のほうが楽しめる”――と、私はそう思う。
ベトナム・ダナン観光の際は、ぜひドラゴン橋の鑑賞を。
ではまた。良い旅を!